| 第一話 蛟が池 第二話 闇の女王 第三話 ユリディスの鏡 |
| 人名 | 備考 | |
|---|---|---|
| 蛟が池 | グイン | 豹頭の戦士 夜半にふと目覚め鏡の中の国へ吸い込まれた |
| ユーライ | 【ねじまげられたことばをしかかえすことの出来ぬという呪われた木霊の精ユーライのように】 | |
| カリュー | グインを鏡の中の国へ吸い込んだあやしい少年 額に第三の目を持っている | |
| 豹 | 南方にすむ、ひとをとってくらうという黄色くて黒い点々のある美しい毛皮を持つ不思議な肉食獣 | |
| ウリュカ | みずちの国の女王 カリューの母 蛟人たちの国ハイラエを統治している | |
| イリス | 「夜中のイリスの零時といわれる刻限にあわせ鏡をするものは、」 | |
| 蛟神（みずち） | 蛟人のあがめる神 邪眼を持つ者を捧げると予言をする神 | |
| 龍馬 | 首から上に精悍そうな龍頭がついている巨大な河馬のような動物 全身に藻を生やしている | |
| 蛟人 | 「──ここは、蛟人の国だよ。蛟が池のある、蛟神をあがめる、蛟人の国ハイラエ」 | |
| サリュー | カリューの十六年前に引き裂かれてしまった姉 アルティナ・ドゥ・ラーエの村にいる | |
| ドール | 【グインは内心、ドールへの悪態をついた。】 | |
| ヴァルーサ | グインの愛妾 「ひどく、うなされておいでになりましたわ」「ヴァルーサか」 | |
| 闇の女王 | グイン | ケイロニアの豹頭王 奇妙な気がかりな夢からその目を開いた |
| ヴァルーサ | グインの最近第一の愛妾 つい先日、待望の懐妊が知らされたばかり | |
| アキレウス・ケイロニウス | 【壁龕に掲げられた、ケイロニア皇帝アキレウス・ケイロニウスの厳かな肖像も、】 | |
| イェライシャ | 魔道師 （…イェライシャなら、あるいはこの異変の謎などは簡単至極に解いてくれよう。） | |
| ヤーン | 【グインは、そっとひそかにヤーンの聖句をとなえた。】 | |
| ヒプノス | 【夢魔のしわざによる、ヒプノスの回廊のなかの悪夢などでは決してなく、】 | |
| ≪日没の十分前の世界≫ | 日没の十分前の世界として色をとどめている部屋 グインにメイベル女王の話を教えた | |
| メイベル | 闇の女王 メイベル女王の一族が天空と空間と、空と夜と闇をつかさどっている | |
| メイベリーナ | メイベル女王の王女 天空を管理する | |
| メイベルス | メイベル女王の王子 ヨミの国を管理する 闇でもあり、ひとでもあるような奇妙な生命体 | |
| ディオフロマ | 「王子はメイベル女王が怖ろしい闇の怪物ディアフロマと許されぬまじわりをして生み出した」 | |
| 月（イリス） | 【思いがけぬものがあった──月（イリス）である】 | |
| ≪青白い半月の月の出≫ | 青白く美しい上向きの半円形の月の部屋 グインにメイベリーナ女王のお気に入りの場所を教えた |
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| イリス | 「私とてもこの白くて美しいイリスの王冠が気に入っているの」 イリスの王冠 上向きの半月 | |
| ≪夜半から降り出した夜の雨≫ | 【雨音が答えた。「≪夜半から降り出した夜の雨≫だよ」】 | |
| カラス（ガーガー） | 「明け方の野暮なカラス（ガーガー）が二人の濃密な愛の交歓を」 | |
| ≪白昼の最も高い夏の空≫ | 「なにしろ俺は≪白昼のもっとも高い夏の空≫だからな」 グインにメイベリーナ女王のことを教えてくれた |
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| ≪夏のまだ明るい夕暮れ時≫ | ≪白昼のもっとも高い夏の空≫の隣 ≪白昼のもっとも高い夏の空≫の相棒 世界で一番最高の時間だと思っている |
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| 影神 | 「──影神ともひとびとはわれのことを呼ぶ」「影の王子メイベルス──影神……」 | |
| 永遠 | 「はるかな彼方にある≪永遠≫を父親としてあの姉を生みおとしたから」 | |
| ユーライカ | （私はユーライカよ！ いつも王さまを守っている、ユーライカの瑠璃よ！） | |
| ヴァルーサ | （ヴァルーサが生むグイン王の王子！ ケイロニアの日継ぎの皇子、） | |
| カリュー | 蛟が池の蛟人 グインをはざまの世界に引き込んだ小さなトカゲ | |
| サリュー | カリューの姉 「あたしはサリュー、カリューはあたしの大事なたったひとりの弟だったのだよ。」 | |
| ハゾス | 「ランゴバルド候ハゾスにもはかって、浄めの儀式をもし直してもらうことにしよう。」 | |
| ユリディスの鏡 | グイン | ケイロニアの豹頭王 ヴァルーサの出産を前に異変の報告を受けた |
| ハゾス | ランゴバルド候 グインにヴァルーサの異変を報告した | |
| ヴァルーサ | グイン王の愛妾 まじない小路の踊り子上がり 出産のため専用の産殿に閉じこもっている | |
| アキレウス | 【世界最強の大国であるケイロニア皇帝アキレウスのもっとも信頼する義理の息子である、】 | |
| シルヴィア | アキレウス帝の皇女 ケイロニア王グインの王妃 子供は得られぬままであった | |
| マリニア | ケイロニア大帝の直系の血をひく子 耳が不自由でおとなしい | |
| オクタヴィア | アキレウス大帝の娘 シルヴィア皇女の姉 マリニア皇女の母親 | |
| ルカ | グインが信頼するまじない小路の魔道師 ≪世捨て人のルカ≫ グインにヴァルーサの出産に関する予言をした |
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| アレクサンドロス | 「愛する者を得た勇者は、既にしてその本来の力の半分に弱められた勇者である、 とアレクサンドロスの箴言の書にも申しております。」 |
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| アルグレ | ヴァルーサのお産を担当する乳母 産婆として三十年働いている | |
| メルクリウス | 異変が起きたときに当直をしていた宮廷医師団の医師 | |
| マルスナ | ヴァルーサを診た女医 聡明そうな目と広い額の感じがよい四十がらみの女医 | |
| カシス | 【医師のあがめる医神カシスの象徴であるヒイラギ（カルモン）の葉を紋様とした】 | |
| グラチウス | 「当然疑われるのは＜闇の司祭＞グラチウスであろうが……」 | |
| ヤンダル・ゾッグ | 「かの東方の大魔道師だという──ヤンダル・ゾッグと名乗る奇怪な魔道師、」 | |
| ヘンロー | 北方のヴァーラスの霧深い沼地をさまよう≪おうむがえしの妖怪≫ | |
| マローン | 「アトキア候マローンとふたり御報告にかけつけたわたくしに、」 | |
| イシュトヴァーン | 「そのあるものとは？」「ゴーラ王イシュトヴァーン」 | |
| マライア | 「マライア皇后と皇弟ダリウス大公の目をくらまし、時をかせいで、」 | |
| ダリウス | 「マライア皇后と皇弟ダリウス大公の目をくらまし、時をかせいで、」 | |
| ゼノン | 「たとえわたくしがゼノンでありましょうとも」 | |
| ダルシウス | グインとハゾスが最初に出会ったときに部屋にいた将軍 | |
| ディモス | グインとハゾスが最初に出会ったときに部屋にいた選帝候 | |
| ユリディス | きわめて古くより、黒曜宮にすむ妖怪 鏡から派生した物の怪 | |
| エウリディウス | ケイロニア史上に、五大名工、神の匠と讃えられた鏡作りの名手 |