| 第一話 闇と炎の王子−ナリス十六歳 第二話 暗い森の彼方−ヴァレリウス十六歳 第三話 いつか鳥のように−マリウス十六歳 第四話 アルカンド恋唄−スカール十六歳 |
パロの王子アルド・ナリスの前に現れた魔道師はアルド・ナリスの出生の秘密と彼の父の物語をを彼に語るのだった。真実を知ったアルド・ナリスの取った行動とは。（闇と炎の王子）。孤児ではぐれ魔道師に育てられたヴァレリウスは、≪暗黒の書≫をめぐる魔道師たちの戦いに巻き込まれる（暗い森の彼方）。パロの誰からも顧みられない王子アル・ディーンが知り合ったヨウィスの民。彼が聞かせてくれるキタラのしらべにアル・ディーンは魅せられていく（いつか鳥のように）。アルゴスの第二王子スカールは一人の少女と出会う。彼女はスカールが知らなかった世界を彼の前に開く（アルカンド恋唄）。
グイン・サーガの主要登場人物の１６歳のすがたを描いた４つの物語を収録したグイン・サーガ短編集。
| 作品名 | 人名 | 備考 |
|---|---|---|
| 闇と炎の王子 | オー・タン・フェイ | クリスタルでも最高の頭脳といわれる、きびしい目の、東方人の老人 |
| アルド・ナリス | 中原の大国パロの王子 十六歳の病弱で聡明な少年 | |
| アルドロス三世 | 【王子の両親は、現王アルドロス三世の兄にあたるアルシス王子と、】 | |
| アルシス | パロの現王の兄 アルド・ナリスの父 六年前に落馬のおりの怪我が元で物故 | |
| ラーナ | パロの先王の妹 アルド・ナリスの母 一切の公務をひき退き尼僧としての生活をしている |
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| エリサ | パロのデビ アルシス王子の愛妾 アルシス王子の後をおって死んだ | |
| フェイガン | 王立学文書の長 ナリスをオー・タン・フェイ老師に推薦した | |
| リヤ | クリスタル・パレスの宮内大臣 ヴァレリウスの勉強先をさがしている | |
| ヴァレリウス | リヤ大臣が育てている少年 「ヴァレリウス。ご挨拶申し上げるがいい。」 | |
| ヤン・スー・ファン | 魔道士の塔に遊学しているキタイの魔道士 ナリスの未来を占なおうとした | |
| アリエル | ヤン・スー・ファンの師 「わが師、アリエル魔道士に、認めさせたいと」 | |
| アル･ディーン | アルド・ナリスの弟 十四歳半 小柄で無口な少年 音楽を学びたがっている | |
| リギア | ルナン聖騎士侯の一人娘 十六歳で正式に近衛騎士団に入団し、 近衛騎士団の花といわれる存在 |
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| ルナン | ナリスとディーンの二人の王子の公式の守役 パロの聖騎士侯 | |
| ポウ | ナリスの世話係 ナリスの食欲のなさをフェイガン老師に報告した | |
| ライアス | ナリスにつきそう護衛の騎士 ヤン・スー・ファンの事を調べるように命じられた | |
| カルトウス | パロの宮廷医 ナリスの体に無理をさせないように近衆に申しつけている | |
| アラン | ナリスの近衆 「わかっているよ。アラン。すぐもどる」 | |
| フェリシア | クリスタルの宮廷で、宮廷一の美女とうたわれている パロのデビ アルシス、アル・リース両王子からの求愛を退け、ケイロニアの外交官と結婚し、 パロの内乱を防いだ |
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| ヒルダ | フェリシアの隣の部屋のデビ 「となりは六十歳のデビ・ヒルダですわよ。」 | |
| アルドロス二世 | パロ聖王第三十六代 アルシス、アル・リースの父 | |
| ヤヌス | 「正直にヤヌスの名において心のままをあかすがよい。──」 | |
| ヤーン | 「ただひとつののぞみをかなえるとヤーンにいわれたとき、」 | |
| アルディス | アルシス、アル・リースの弟 しいて云うならば武人型 ベック公の名を与えられた | |
| リヤ | アル・リース王の同窓であり、親友 アル・リース王子の腹心 | |
| アル・リース | アルドロス二世の第二王子 おとなしく学問を愛する詩人肌 おだやかな人柄 | |
| イピゲネイア | アルシス王子を愛していたアルドロス二世の王妃 突然の病で死亡した | |
| クライン | カラヴィア公 アルシス王子のうしろだて 王妃とほとんど同時に病をえて没した | |
| アドロン | カラヴィア公のあとつぎ 少年のような年でアルシス王子のうしろだてたり得なかった | |
| フォルス | 【サラミス公フォルスの娘、十五歳のフェリシア姫が、父にともなわれて】 | |
| ボーハム | パロの聖騎士侯 アル・リース王子に味方した | |
| アキレス | ||
| ルーイン | ||
| ユリアス | ||
| ルナン | パロの聖騎士侯 ただひとりアルシス王子に味方した | |
| ベック公 | 【他のものは傍観を守り、ベック公のもとに集結──】 | |
| タルキニウス | 【フェリシアは、ケイロニアの外交官タルキニウスに嫁ぐと告げ、】 | |
| ファーン | 「ベック公の一子ファーンにくらべて、体のよわさや武術に向いておらぬこと」 | |
| リンダ | パロの小王女 アルドロス三世の子供 パロの二粒の真珠 | |
| レムス | パロの小王子 アルドロス三世の子供 パロの二粒の真珠 | |
| ターニア | アルドロス三世の王妃 【あらわれた、美しいターニア王妃にしがみついた。】 | |
| グラチウス | ナリスを誘惑した闇の祭司 「わが名は、闇の司祭──グラチウスと、人は呼ぶ」 | |
| 暗い森の彼方 | ルース | リーナスの護衛 「─そうだ、ルース、あそこの店で」 |
| リヤ | 「クリスタル・パレスの宰相、内大臣リヤ侯爵のむすこでリーナス子爵と」 | |
| リーナス | リヤ侯爵の息子 パロの子爵 行き倒れていたヴァレリウスに食べ物と指輪を与えた | |
| ヴァレリウス | 森の老人ロー・ダンに育てられている少年 小柄なけわしくやせた顔の少年 | |
| ロー・ダン | ヴァレリウスを育てている森に住む老人 ≪暗黒の書≫をもとめている かつて魔道士の塔の導師 |
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| カール | ルールドの森の森番 大柄な兵士ふうのなりをした男 「おれは森番のカールだ」 | |
| メル | ルールドの森の木こり 「ありゃあ黒死の病じゃねえか、と木こりのメルが云ってた」 | |
| デイ | ジェニュアの街道すじの店の坊や 「デイ坊や、近づくんじゃないよ。」 | |
| イーゴー | イー・リン・イーがかわいがっているカリンクトゥムの猿亀 | |
| イー・リン・イー | キタイ人の魔道師 ヴァレリウスに≪暗黒の書≫を見せた | |
| グラチウス | 「闇の司祭グラチウスが弟子に書き写させたという≪イロン写本≫なのだ。」 | |
| メイ・ファン | イー・リン・イーに閉じこめられていたキタイの魔道師 | |
| ファイラスの魔神 | 「ヴァレリウス──お前は時を見はるかす≪ファイラスの魔神≫たれ。」 | |
| フェイガン | 王立学問所の老師 「学問所で仕込んで頂きたく、フェイガン老師にお願いに」 | |
| アルド・ナリス | 聖王家の第四王子 ヴァレリウスをフェイ老師に推薦した | |
| オー・タン・フェイ | アムブラで私塾を開いている老師 ナリスが歴史学と古典を講読している | |
| いつか鳥のように | マリウス | 流浪の吟遊詩人 モンゴールの金蠍宮でミアイルに歌をきかせている |
| ミアイル | モンゴールの幼い公子 十四歳 「お呼びでしたか、ミアイルさま」 | |
| アル･ディーン | マルガの離宮で孤独な十六歳の誕生日を迎えたパロ聖王家のの王子 | |
| ルナン | ナリスとディーンの守役 聖騎士侯 マルガでディーンの養育にあたっている | |
| アルド・ナリス | ディーンの兄 王立学問所の特待生 学問の塔のフェイガン老師のもとにある | |
| リギア | ルナンの娘 近衛騎士団に少女騎士として入団し、親元をはなれている | |
| ラーナ | ナリスの母 ディーンをクリスタルにすまわせることをいとっている | |
| ファーン | 「ベック公の地位はファーンが継ぐだろうし、レムス太子は… …やはり文人だと思う、」 |
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| レムス | ||
| イーゴウ | ヨウィスの民 ディーンにキタラを教えてくれた 「おれの名は、イーゴウだ」 | |
| リーナス | 王立学問所に入学するはずのリヤ宰相のむすこ かわいらしい金髪の少年 | |
| リヤ | 「ちょうど、リヤ宰相のむすこも、今年、入学するはずだ。」 | |
| オクタヴィア | マリウスの妻 【かれにはいま、妻のオクタヴィアがいるのだ。】 | |
| アルカンド恋唄 | ミア | アルカンドの娼婦 「あんた、名前、何ていうの。あたしはミアよ」 |
| ナウカシア | 悪人にかどわかされてランダーギアに売られそうになるところを スカールに救われたアルカンド貴族の娘 |
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| ヤル・サーナグ | アルカンドの大商人にして伯爵 アルカンドの≪五人伯≫ ナウカシアの父 | |
| スカール | 十六歳の草原の少年 「俺はスカール」「草原のアルゴスの第二王子であるからだ」 | |
| スタック | アルゴスの王太子 スカールの兄 「俺の兄、王太子スタックもいまだ娶らぬに、 弟太子の俺が娶ることはできぬ。」 |
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| サンカ族 | 騎馬の民 最も狂暴で野蛮な奴ら アルカンドに来襲した | |
| リー・ファ | 【スカール十六歳──運命の女リー・ファと出会うためには、まだあと 五年の余を持たねばならぬ年の夏であった。】 |