STARRY SHIP, WINDY WINGS
| 第一話 冬の王子 第二話 紫の炎 第三話 悲の器 第四話 星の船、風の翼 |
十八歳のパロの王子アルド・ナリスは成人を迎え、クリスタル公に任命されようとしていたが、それを望まない武力派の聖騎士侯たちに脅されていた。それまでの目立たなかった王子アルド・ナリスがクリスタル公になり、パロ宮廷の重要人物になった裏では、弟アル・ディーンとの別れがあったのだ。クリスタル公アルド・ナリスの成人と、アル・ディーンのマリウスとしての旅立ちを描いた物語。
| 人名 | 備考 |
|---|---|
| アルド・ナリス | パロの王子 今年で十八歳になる、比類なく美しいあでやかな貴公子 |
| オーガン | パロの十二聖騎士侯中の若手の筆頭 大柄な武人らしい体格の山岳地方出身の男 |
| アキレス | パロの最年少の十二聖騎士侯 大柄でひげをたくわえている ナリスに反感を持っている |
| カイム | パロの十二聖騎士侯の若手 雄牛のような巨漢 ナリスに反感を持っている |
| リギア | ナリスの守役ルナン聖騎士侯の息女 十九歳 十六の年から近衛騎士団の花とうたわれる女騎士 |
| ダーヴァルス | パロの十二聖騎士侯 （──あの声はおそらく、ダーヴァルス、タリオン） |
| タリオン | |
| オヴィディウス | 「近衛では、オヴィディウス、アウレリアス。このへんもいずれは、 年寄りが死ねば聖騎士侯になる連中でしょう」 |
| アウレリアス | |
| ルナン | ナリスの守役の聖騎士侯 アルシス王子の側についたただひとりの聖騎士侯 |
| アルシス | アルド・ナリスの父 パロの祭司長 短気で、血気盛んで、武芸に秀でていた |
| リヤ | アル・リース王子についてアルシス王子の館を囲んだ |
| ボーハム | アル・リース王子についてアルシス王子の館を囲んだ 聖騎士侯 |
| ルーイン | |
| アキレス | アル・リース王子についてアルシス王子の館を囲んだ アルシス王子に受けた矢傷がもとで若くして死んだ |
| ユリアス | アル・リース王子についてアルシス王子の館を囲んだ 聖騎士侯 |
| ランディウス | アル・リース王子についてアルシス王子の館を囲んだ |
| アル･ディーン | アルド・ナリスのふたつちがいの弟 王立学問所の寄宿舎で学んでいる |
| ガルジア | 古代機械を研究している魔道士 ナリスに転送機械の原理を説明した |
| フェイガン | 王立学問所長にしてアルド・ナリスの恩師 【フェイガン老師は、いくぶん困ったように口もとを】 |
| ジェイ | 王立学問所の寄宿舎の室長 「室長のジェイの申すには、このごろあまり眠られず、」 |
| ファーン | パロのベック公爵 第六王位継承者 ナリスのいとこ |
| アラン | ベック公爵ファーンの弟 「アラン殿下が近衛騎士団を、ファーン殿下が聖騎士団を掌握することとなる」 |
| ヴラド | 「新興モンゴールの大公ヴラドは危険な野望に燃える男だぞ。」 |
| アルドロス三世 | パロの聖王 アルド・ナリスを第五十七代クリスタル公爵に任命した |
| マール公 | パロの重臣 【若いマール公、国王の信任あつい内大臣リヤ宰相、司政官ネルバ侯、 ランズベール侯、ライアー伯ら文官。】 |
| リヤ | |
| ネルバ候 | |
| ランズベール侯，リュイス | |
| ライアー | |
| ダルカン | パロの聖騎士侯 【聖騎士侯ボーハム、ルーイン、ユリアス、ルナン、ダルカン、】 |
| マロー | パロの近衛騎士団長 【近衛騎士団長マロー伯ら武官。】 |
| アドロン | カラヴィア公 【カラヴィア公アドロンは、名代として若いワリス子爵をさしむけているだけで、】 |
| ワリス | カラヴィア公の名代としてナリスの成人の誕生日にさしむけられた |
| クライン | 【先代カラヴィア公クラインは公然たる、アルシス王子の後見人であったが、その死後、】 |
| アルド・ナリス | 「第四王位継承者アルド・ナリス。──そなたを第五十七代クリスタル公爵に任命する。」 |
| レムス | アルドロス三世の王太子 体も気性も女のようにかよわい少年 |
| リンダ | アルドロス三世の娘 王太子レムスの双生児の姉 |
| ギース | 【ヤヌス大神殿でギース大祭司長、及び先代祭司長の妻ラーナ大公妃に同じく挨拶する。】 |
| ラーナ | ヤヌス大神殿の先代祭司長の妻 政略結婚によってナリスをもうけた |
| クリスタル公 | 文においてはパロの摂政、関白、宰相たりえ、武においてはパロ全軍の大元帥、大将軍たりえ、 その上にクリスタル市の支配権を持つ 直轄領はクリスタル全市とその郊外、マルガ、サラミス 公領境までのパロ南西部 カレニア自治領の首長権がともなう パロ聖王につぐ権力者、大富豪、 大領主、クリスタル全市の最高責任者 |
| ターニア | アルドロス三世の妻 つつましく大人しやかな人柄 めったに王妃宮から出ても来ない |
| スタイン | 「アルゴス王スタイン陛下の名代としてお越しの、アルゴス第二王子スカール殿下であられます。」 |
| スカール | アルゴス第二王子 ナリスのクリスタル公着任を祝うアルゴス王の口上を伝えた |
| ルース | ナリスの髪をくしけずっていた小姓 「私にも、カラム水を一杯下さい、ルース。」 |