伊集院大介の誕生

平凡な地方都市、平野の中学校に転校してきた少年。
伊集院少年が中学生たちにもたらしたものは何か。
中学生・伊集院大介の活躍。

登場人物リスト

伊集院大介 ３０年後　東京　東京の有名な名探偵　平野を出ていってしまった何人かのひとり　
及川徹 ３０年後　東京　伊集院大介をたずねてきた
倉田 ３０年後　東京　【前に倉田あてにきた同窓会欠席の返事に書いてあったのを、】
滝沢 ３０年後　東京　「ぼく、伊集院事務所の、伊集院大介の秘書の滝沢といいます」
１０円 西平野中二年三組の悪ガキ　「ありゃあ、このへんのもんじゃねえな。」と言った
須山 西平野中の二年生でいちばんでかい　ものすごい肥満児
加藤 西平野中の生徒　【二組の加藤も大きいが、これも須山ほどではないけれどかなり太っていて、】
伊集院大介 西平野中の転校生　九州の延岡出身　１４歳
春木 西平野中の教師　大介をクラスに紹介した
しいたけ 西平野中の二年三組の生徒　【休み時間になるなり、マサや１０円やしいたけが転校生をとりまいた。】
山崎清 西平野中の生徒　「１０円ハゲのあるマンガの子供」のようなので１０円と呼ばれている
倉田誠 西平野中の生徒　委員長　優等生で勉強ができる
委員長 西平野中の生徒　優等生で勉強ができる　倉田誠のあだ名
長縄 西平野中の生徒　優等生で勉強ができる
とっぺ 【とっぺは「徹っぺ」で、小学校のころから呼ばれていた、徹の通称だ。】
東京 【マサたちはさっそく、伊集院少年に「東京」というあだ名をつけたらしい。】
マサ 西平野中の生徒　クラスでいちばん小柄
松平 江戸初期に平野に移封された　もともと山陰のほうの領主だった
西原 西平野中の教師　化学　ちょっと変わった教師として敬遠されている
黒岩 「僕は県警の黒岩というものです。こちらは佐山。」
佐山 県警の刑事　大介と話をしたくて戻ってきた
柳 県警の刑事　「やっぱり、気がきいてみえても子供だな」と口を出した
小長井 西平野中の教師　すぐ手が出るのでうらまれている
沢田 「あとで同じ野球部の沢田からきいて、みなで小長井を夜討ちかけようかと」
小林昌也 マサ　中２になっても小学生のような甲高い声と小柄なからだつきをしている
キヨ子 及川徹の母　昼間、駅前の食堂で働いている
雪姫 平野城の天守閣から身を投げて死んだというお姫様
槙原 西平野中の教師　「うあ、英語じゃないか。槙原先生、きびしいからな」
春日 西平野中の教師　歴史部の顧問で日本史の教師　郷土史に詳しくて平野の歴史について小冊子を出している
ミーコ みよしやのおばさんのところで生まれた子猫
山田一郎 東北のほうから出かせぎにきて、あちこちの飯場を転々としていた土木労務者
平野筑前守佑親 戦国時代、平野を統一して、平野の城主になった　戦いにあっては非常に勇猛
二条 平野筑前守佑親の正妻　夫の女ぐせの悪さと酒に愛想をつかして城を出た
知親 平野筑前守佑親の一人息子　京の都から藤原家の娘雪姫を娶った
小月左衛門尉 伊山の領主　１万の軍勢をひきいて平野に攻め込んできた
榊原 姫天神の代々の神主をついでいた家　平野佑親の家老の家柄だった
小林 天神村の集落に最後に残った５軒のうちのひとつ　雪姫について都からきたさむらいの家系
小林 天神村の集落に最後に残った５軒のうちのひとつ　土地の者だった
塚田 天神村の集落に最後に残った５軒のうちのひとつ　雪姫の護衛役のさむらいの家系
両角 天神村の集落に最後に残った５軒のうちのひとつ
塚田主水正 塚田家の先祖にあたる若ざむらい　雪姫が死んだあと殉死した
小林統一郎 小林家の当主　５６歳
小林香奈子 小林統一郎の妻　５４歳
むら 小林香奈子の母　７７歳
小林雪子 小林統一郎の長女　１８歳
小林彩子 小林統一郎の次女　１５歳
小林勉 小林統一郎の長男　８歳
『透明人間』 「この一連の残酷な事件の犯人は、絶対にあの『透明人間』だよ！」
小林哲也 マサの兄　「確か、高校生の兄ちゃんがおる。哲也っていったかな」
塚田道郎 塚田家の男　天神村の集落のなかで、小林昌也と仲よくしていた
Ｓ某 人気シンガー・ソングライター　
田原秀夫 山田一郎という偽名を使っていた土木労務者
小林昌也 ３０年後　平野市の助役　次あたり市長に立候補するかもしれない
倉田 ３０年後　県議　４５からは市政にもどるといっている
佐山 ３０年後　もと警部　県警ではたいそう偉い人になっていた