これも、新井素子さんの作品リストではありません（笑）
「扉を開けて」は好きな作品でしたけど（笑）
ここでは、栗本薫さんの作品のうち、「扉を開けてしまった」作品を紹介しています。

「魔都　恐怖仮面之巻」
乱歩の世界に迷い込んだ小説家武智小五郎、
そこで彼は自分の求めていた世界を知った。
そこで出会った理想の女性、春子とは…
もう一つの世界に憧れる気持ち、すごくよくわかります。
だからこそ、この作品のラストはすごく心にしみます。
残念ながら舞台を見ることはできませんでしたが、
ぜひ見てみたかったですね。
（１９８９年六月　初版発行）

「新・天狼星　ヴァンパイア」
この作品そのものは、「扉を開けた」というものではありませんが、
ラストまで行くとその仕掛けにびっくりします。
ぜひ読んでみてください。
「真・天狼星」を先に読んでしまうとこの驚きが半減するので、
ぜひ「新」→「真」の順番で読むことをおすすめします。
「新」と「真」はテーマがちがうんですね。

「夢魔の四つの扉」
グイン・サーガの外伝です。
四つの扉をあけてお姫様を助けに行く…物語の基本ですね（笑）
シルヴィアを救出に行くこのへんの外伝はすごくおもしろいです。
おすすめ！！

「扉をあけてしまった」というのは、栗本薫さんの作品の重要なテーマです。
「銀河生まれの地球人」が自分の本当の世界を求める…というものです。
その世界で、それぞれの主人公が見つけるものは何だったのでしょう…