平安時代から一千年間続く大導寺家、
その妖しく血塗られた血統は滅びに向かうのか…

大導寺一族の滅亡
(平成七年十月二十七日 初版発行)
平安時代から続く名門大導寺家、
その最後のひとり静音のまわりでおきる怪事件は、
大導寺響太郎の残したノォトの事件とそっくりであった。
大導寺家を狙うのは誰なのか。
ウンター・デン・リンデンの薔薇
(平成八年十二月二十五日 初版発行)
大導寺家の娘笙子、女学校に通う笙子が密かにあこがれる
同級生魔由璃。ふたりの恋がはじまったとき、
大導寺家にあらたな悲劇の幕が上がる。
大導寺竜介の青春
(平成九年十二月二十五日 初版発行)
大導寺竜介十七歳、昭和の大導寺家伯爵家の≪怪物≫
大人物竜介の若き活躍がはじまる。
墨染の桜
(平成十一年四月二十六日 初版発行)
妙蓮院笑子が大導寺静音に語った
60年前の大導寺忍との物語。
東京そして上海、謎に包まれた過去がいま明らかになる。
死者たちの謝肉祭
(平成十二年六月十五日 初版発行)
終戦直後の東京、復員兵の西郷は大道寺雅臣と出会う。
大導寺竜介と大道寺雅臣、二つの「だいどうじ」家の秘密とは。
たまゆらの鏡 大正ヴァンパイア伝説
(平成十六年 初版発行)
大正時代、地方都市の伊奈新山に斎門伯爵が現れた。
もとの城代家老の血筋の娘百合は、伯爵の養女マリアンヌに
魅かれつつも、斎門伯爵とその従者たちに恐怖を抱く。
大正時代に日本に現れたヴァンパイアたちが描かれる。