| お波 | 二十七の年増美女 三味線と長唄の師匠 |
| 天神の弥七 | がっしりとした岡っ引 お波におぼしめしがある |
| お加代 | お波の家の留守をあずかる小むすめ 十五 |
| 彫新 | 元さむらいの老彫師 変わり者で、女郎蜘蛛しか彫らない |
| 牛若丸 | 怪盗 男装の女賊 |
| 有無斎 | 鶴の如き痩身の老爺 |
| 緒方新兵衛 | 彫新 緒方弥之助の父の弟 さむらいをすててやくざな道に走り義絶された |
| お葉 | 左近泉堂の屋敷の奥仕え 女郎蜘蛛の彫物をもつ美少女 |
| 左近泉堂 | お側衆の偉物 かたむきかけた左近の家をお側衆の筆頭にまでもちあげた当主 |
| 左近和泉 | 左近泉堂の隠居する前の名前 |
| 牛若の三次 | お膝元をさわがせていた盗っ人 義賊 金は盗むが人は殺さない |
| 弥二郎 | 泉堂の跡目 やせてきょときょとした小心そうなずるそうな目をした男 |
| 左近竜三郎 | 泉堂の甥で養子 二十五歳 筋骨たくましい美男の若者 乱暴者 |
| お道 | 左近泉堂の屋敷づとめ お葉の朋輩 |
| 佐野川市松 | 当節評判の役者 お葉の足元にも及ばない |
| 吉弥 | 当節評判の役者 お葉の足元にも及ばない |
| 半四郎 | 当節評判の役者 お葉の足元にも及ばない |
| 沢之丞 | 当節評判の役者 お葉の足元にも及ばない |
| 緒方弥之助 | 緒方喜左衛門の次男坊 |
| 南蛮屋庄兵衛 | 大商人 南蛮渡来の品ものを扱う店 |
| 樋口 | 同心 天神の弥七の上役 |
| 緒方喜左衛門 | お側衆千五百石 二年前に切腹した |
| 緒方弥太郎 | 緒方喜左衛門の長男 上様のご不興をかって手討ちになった |
| お仙 | 顔半面大あざのぶきみな女 南蛮屋に忍び込んだ |
| 化け物 | お仙の通り名 |
| 松庵 | 南蛮渡来の媚薬を調合した御典医 |
| 大月主殿 | 南蛮屋の用心棒 おそろしく腕がたつ |
| 女郎蜘蛛の吉三 | 盗っ人 どこかの寺の稚児あがり 女をたらしこむのが商売 十七 |
| お夏 | 吉三の女 矢場で働いている 十五 |
| 浦橋 | 中臈 緒方弥太郎に執心をつのらせていた |
| 八 | 弥七の部下の下っ引 |
| 山埼 | 左近泉堂の家の用人 |
| 槇野 | 左近泉堂の家の奥を取りしきる老女 |
| 松平大和守 | 老中 左近泉堂と切支丹の大処刑をたくらんでいる |
| 眉姫 | 老中の末娘 あまりに不器量なので二十八になるのに貰い手がない |
| 為 | 南蛮屋の手下 若いやくざのような男 |
| 弥平次 | 南蛮屋の手下 十人ほどつれてお葉をさがして廻った |
| みかえる | きりしたんの若者 お葉を神父ヨハネのもとにつれていった |
| ヨハネ | 神父 緒方弥之助の父に恩を感じる者 |
| パウロ | お葉に紹介されたキリシタン 武家 |
| ガブリエル | お葉に紹介されたキリシタン 武家 |
| ルカ | お葉に紹介されたキリシタン |
| ペテロ | お葉に紹介されたキリシタン |
| 桔梗 | 腰元姿のまだ若い娘 稀に見る美しさ |
| 萩乃 | 腰元姿のまだ若い娘 稀に見る美しさ 白菊のよう |
| 千波 | 将軍家のためにお波が装わされた芸者 |
| 袖萩 | 将軍家のために萩乃が装わされた花魁 |
| 千波 | 中臈 新参の大奥女中 お波 |
| 高山ヨハネ | 日本の隠れ切支丹の首領 日本でただひとりの神父 高山右近のとおい血筋 |
| 数馬 | 高山ヨハネの孫 前髪立ちの華麗な少年 |
| 道庵 | 僧 大奥の女に噂を伝えた |
| お加代の方 | 大奥の女 |
| お福の方 | 大奥の女 |
| 嘉門 | 老中松平大和守の別邸の用人 目はしがきく |
| お初 | 大奥の女 |
| 梅川 | 大奥の老女 お波をみとがめて責めたてた |
| 正岡 | 大奥の老女 お波をお褥辞退の年齢といった |
| 遠藤但馬守 | 将軍家の気に入りの側用人 |
| 尾張大納言 | 将軍家の叔父 後見役 きびしく清廉な心事 |