| 売れない作家、武智小五郎が迷い込んだのは、明治４７年の東京であった。そこは殺人鬼と名探偵、 カフェの女給と男装の麗人の世界。自らの理想としていた場所への扉を開けた武智が、出会った 運命の女春子、浅草のカフエー・プランタンを舞台に、もう一つの世界のふしぎな物語がはじまる。 |
| 大河原三郎 | いまをときめくベストセラー作家 武智小五郎の友人 |
| Ｋ・Ｋ | 売れない小説家 二十六歳 |
| 武智小五郎 | 世界的に有名な名探偵で名士 三島警視総監の家に寄食している |
| 森川 | 武智の作家仲間 かなり売れている推理作家 |
| ハル | 子供の頃の武智のめんどうを見た住み込み女中 |
| Ｔ・Ｔ | 霊感俳優 |
| 重田 | 東京市警視庁第三巡邏隊隊長 巡査長 カイゼルヒゲ |
| 両津 | 重田巡査長と警らをしていた若い巡査 チョビヒゲ |
| 三島道庸 | 日本国警視総監 武智の身元引受人 |
| よしや | 三島の家の女中 五十がらみ |
| 室田 | 三島の家の執事 |
| 春子 | カフエー・プランタンの女給 |
| 恐怖仮面 | 帝都を騒がす連続殺人鬼 フロックコートにインバネスの男 |
| 田圃のおかん | 浅草でちょっと名の売れた街娼 大年増 |
| 高橋お千代 | やり手ばばもどきもやる街娼 五十三、四歳 |
| おさと | カフエ・プランタンの女給 春子をいじめていた |
| 高橋里子 | カフェ・プランタンの女給 二十八歳 おさとの本名 |
| 豊三 | 春子のヒモ すけこましのちんぴら |
| おさよ | カフエー・プランタンの女給 大ぶりの美人 春子を敵視している |
| おとら | カフエー・プランタンの女給 大柄な田舎娘 |
| お光 | カフエー・プランタンの女給 意地悪 春子をいじめている |
| 次郎 | カフエー・プランタンのボーイ |
| 佐渡原豪三（さあさん） | 高利貸 三つの会社を経営している カフエー・プランタンの常連 |
| 佐渡原早苗 | 佐渡原豪三の娘 十六、七の非常な美少女 |
| 松や | 佐渡原早苗の乳母 十七年間早苗の面倒を見ている |
| 桂木環 | 小説家 婦人参政権運動の活動家として有名 |
| 松さん | カフエー・プランタンの客 |
| ひろさん | カフエー・プランタンの客 おさよが将来を約束してもいいと思っていた相手 |
| お加代 | カフエー・プランタンの女給 春子に客をとられた |
| ゆう子 | カフエー・プランタンの女給 春子に客をとられた |
| 一助 | あそびまわっている子供 かげ踏みのオニ |
| さくら | あそびまわっている子供 夕食はあぶらげの焼いたのとつくだ煮 |
| ケン太 | あそびまわっている子供 |
| 栗本 | 交通事故で意識不明だった小説家 |