真夜中の切り裂きジャック |
佐和 |
髪の長い、30がらみの色の白い男 |
S |
私大の四年生 毎日のように浅草界隈をうろついている |
羽の折れた天使 |
白川賢司 |
赤んぼう 病気の幼児 |
白川順子 |
K……団地の十号棟の四階にすんでいる 白川賢司の母 |
松田 |
K……団地の十号棟の一階に住む、お喋りな主婦
子どもがいない |
白川治郎 |
平凡なサラリーマン 賢司の事で病院相手に係争中 |
実 |
団地の子供 マサシと遊ばないように言われている |
白川正司 |
7歳 小学校二年生 年のわりに知能もからだも発達している |
山埼 |
白川順子の実家 |
花井 |
K……小学校の正司の担任 |
クラスメート |
北村達明 |
会社員 つね日ごろは鈍感 |
北村典子 |
達明の妻 結婚二十五年 Kホテルでひらかれた女学校の同窓会に出席した |
明彦 |
達明の息子 妻の実家にいりびたっている |
竹下 |
北村達明の部下 典子のことをほめていた |
ゆり子 |
明彦の妻 典子に三連のパールを貸してくれた |
滝田 |
クラスメート お金持ち |
関口 |
クラスメート お金持ち |
松木 |
クラスメート ウエストがない |
平田 |
クラスメート 昔は妖精みたいだったが、げっそりやせて白髪だらけ |
島本 |
クラスメート むすこが過激派になっていっさい世間に出なくなった |
飯島 |
クラスメート 四十八でガンでなくなった |
水島 |
クラスメート 会費を受け取った |
小松 |
典子の旧姓 |
白川茂子 |
クラスメート H−化粧品のセールスをしている 独身 |
ガタコ |
クラスメート おしゃべりで人気者だった |
平原 |
関口の今の姓 たいへんなお金持ち |
水口 |
クラスメート |
松本 |
クラスメート 自然食の薬を売っている |
獅子 |
清十郎 |
歌舞伎役者 この一年ばかり初役、大役がめじろおし |
村田 |
鳴海屋の番頭 愛嬌のあるじいさん |
瀬川清右衛門(鳴海屋) |
瀬川一門の座頭役者 五代目 むすこ自慢 |
竜雄 |
清右衛門の息子 清十郎 二十五歳 植物学が好き |
戸村 |
記者 清十郎の『船弁慶』をほめていた |
雪之介 |
竜雄の同じ年頃の御曹司仲間 艶麗 大学を出たあと少し好きなことをした |
菊之丞 |
菊太郎の父 |
雪江 |
雪之助の母 |
菊太郎 |
竜雄の同じ年頃の御曹司仲間 情熱 |
松之助(松さん) |
親に反抗した役者 子どもがふたりいる |
佳代 |
清十郎の母 清右衛門の三度目の細君 初老で美しい |
野々村 |
A紙の芸能面担当 安さんの旧友 |
安さん |
記者 鳴海屋びいきの代表格 |
あやめ |
わかい人気女形 |
源二郎 |
歌舞伎役者 『鏡獅子』で中臈をした |
白鷺 |
瀬川京太郎(結城屋) |
若女形 端麗な顔立ちの背の高い若者 結城屋の六代目 |
楠 |
芳沢紫紅のマネージャー |
芳沢紫紅(桔梗屋) |
人気女形 人間国宝 現代に残り少ない真女方 |
増村 |
結城屋の爺さん |
紫之助 |
芳沢紫紅の年長の弟子 |
光雄 |
芳沢紫紅の付き人 |
長山 |
結城屋の人 紫紅にたのまれて京太郎の八重垣姫をパネルにした |
小菊 |
紫紅の昔の名 |
ビビ |
紫紅の犬 ポメラニアン |
祥子 |
山倉の娘 瀬川京太郎の婚約者 |
瀬川京蔵 |
結城屋の五代目 倒れた |
十六夜 |
藤崎紋太夫 |
三味線ひき 「お染」をとめ物にしている |
お袖 |
置屋のむすめ |
千代香 |
芸者 お袖 倉屋の旦那に気に入られている |
倉屋 |
お袖の旦那 |
豊太郎 |
紋太夫 色街で生まれ十五で三味線の師匠の家に内弟子に行った |
<新日本久戸留綺譚>猫目石 |
印南薫 |
車椅子の青年 東京の高級住宅街の豪邸に忠実な爺やとただ二人で日々を送っている |
栗本薫 |
作家 印南薫の親友 |
源じい |
印南薫の忠実な爺や |
虎大人 |
香港の金持ち 香港で手広くとやっている五十がらみの男 |
楊 |
虎大人の知るかぎりもっとも凄い男 したたかで強い男 猫目石を手に入れた |
タジールの猫神 |
人類ではない人間のあがめる神 |
金 |
香港の顔役 虎大人の大人仲間 |
ユアン導師 |
ラマ教の高僧 印南薫をヒマラヤ山中の寺に連れていった |