女狐

女狐
お滝殺し
あぶな絵の女
赤猫の女
蝮の恋
商腹勘兵衛
微笑む女
心中面影橋

女狐 お艶 田原町の仏具屋の老舗近江屋の内儀 肉感的
伝次 貧しい人足 庭石運びのために近江屋に出入りした
近江屋源兵衛 近江屋の太った主人 老獪であぶらぎった顔をしている 
倉次郎 源兵衛の甥 近江屋の跡継ぎとして仕込まれている
善七 浅草の非人頭
おやす 伝次の隣人 源兵衛がうろついているのを見かけた
田村市之進 お艶の兄 二十石無役の無頼な御家人
武助 小頭
お滝ごろし 三次 若い小悪党 根っからの小心者
お滝 料理屋の仲居 三十の大年増
吉松 お滝の息子 ことし十になる 病気で寝たきり
あぶな絵の女 仁斎 絵かき 三十がらみの風采の上がらない男
お幸 もと大店のおかみ
仁吉 仁斎
伊之助 あぶな絵かき もとは清長の弟子
清長 絵かき 伊之助の師匠だった
三升屋久兵衛 大店の旦那 仁斎の得意先
赤猫の女 源助 十手持ち 付け火の下手人を捜している
源助の使っている小者
松前屋 初老のあるじ つけ火をされた
金助 源助の使っている小者
おえん 源助の女房 二番目の子どもをうんだばかり
お吉 三筋町のしのぶという茶屋の下働き 二十三 左半身にやけどをしている  
彦松 源助の息子
おみち 源助の娘 小さい赤ん坊
蝮の恋 弥吉 悪党面の醜男 目明し 弱い者いじめを道楽にしている
駒形屋の旦那 界隈を仕切っている
お秀 最近下谷界隈に流れてきた年増美女
≪蝮≫ 弥吉の仇名 爬虫類めいた顔のつくり
与田三五郎 同心 弥吉の上役 弥吉を気に入っている
小三郎 小博奕打ちの遊び人 お秀の従兄
文蔵 弥吉の使っている下っ引き
商腹勘兵衛 小原帯刀 美濃岩村四万石の用心
松平大膳大夫忠昌 勘兵衛の主 美濃岩村四万石 生まれつき身体が弱い 神経症
原田勘兵衛 四人扶持三十俵 徒士組小頭 五十過ぎで妻は先年なくした
奈美 奥仕えの腰元 御小人頭の娘 軽輩
大塚専太夫 勘兵衛の小姓組の友人 五十一 忠昌の身辺の世話にあたる役柄
倉田孫太夫 美濃岩村四万石の徒士組頭 勘兵衛の婚姻の裁可を忠昌に仰いだ
お貞 忠昌のお国御前 忠昌より五歳年上
木村主計 美濃岩村四万石の用心 小原帯刀の用人仲間
奥田備中 美濃岩村四万石の家老
微笑む女 主計のむすめ 十九 雪のように影がうすい 
土屋主計 勘定吟味役の下っぱ 松川監物から娘の縁談を持ち込まれた
宗像弥次郎 小納戸役の長男 きりりとした若者
松川堅物 御側用人 宗像弥次郎と雪の縁談を媒介した
心中面影橋 仁吉 お店者 柳原の夜鷹のお千代を探している
お千代 夜鷹 もとは吉原にいた
喜助 仁吉の兄分の手代
長松 仁吉の仲間
桔梗 吉原の吉野屋の散茶女郎
仁三郎 伊豆原の番頭 桔梗に入れあげて店の金に手をつけた
おきぬ 桔梗の朋輩 桔梗のはぶりのお裾分けにあずかっていた