黄昏の名探偵

紅椿
あの夏──Morning Light
黄昏の名探偵──望郷編
薔薇廃園──亡き王女のためのパヴァーヌ──

作品 登場人物 備考
紅椿 桔梗原悠紀夫 かたむきかけた旧家のあとつぎの少年 十四歳
桔梗原紗智子 悠紀夫の5歳年上の姉 胸を病んでいる
藤野 医師 いつも悠紀夫や母がかかっている漢方医
倉田 医者 町でただひとつの入院できる西洋医学の病院をやっている
あの夏 中川英子 キャバレー≪タヒチ≫のナンバー1 26歳
とも子 ≪タヒチ≫に今度入ってきた19歳の女の子
矢代俊一 ≪タヒチ≫にバイトのバンドマンとしてやってきた男の子
≪タヒチ≫のハウスバンドのベース バンマス
≪タヒチ≫のハウスバンドのピアノ アル中
中村 ≪タヒチ≫のハウスバンドのドラム 博奕狂い
加藤 ≪タヒチ≫のハウスバンドにときたま出てきてサックスを吹いている ぱっとしない
タカハシ 英子に言い寄ってる男 クリーニング店
イトウ 英子に言い寄ってる男 区役所の戸籍係 42歳
ミカミ 英子に言い寄ってる男 いかがわしい不動産屋
マツムラ 英子に言い寄ってる男 やくざ
英子に言い寄ってる男 金がある 焼き肉屋
田村 宝石屋 金がありそうだけど実は借金をかかえているらしい
村井 ≪タヒチ≫の支配人 手が早い上にすぐそれをしゃべる
松村 英子の贔屓客 小桜組の若頭
山辺 ≪タヒチ≫のボーイ 英子をずーっとつけまわしている
滝川 小桜組の代貸 みんなにひどく怖がられている 俊一を気に入っている
マサミ ≪タヒチ≫で最年長から2番目のオバア 滝川と3回寝たことを勲章にしている
ユキ ≪タヒチ≫の女 滝川がまわりに置いていたバカな女
ミチヨ ≪タヒチ≫の女 滝川がまわりに置いていたバカな女
アンナ ≪タヒチ≫の女 滝川がまわりに置いていたバカな女
久保 ≪タヒチ≫のボーイ 【ボーイの久保ちんから盆をひったくって、】
小桜組の若頭 粗暴で凶暴で頭も悪いし、学もない
黄昏の名探偵 陣内主水介 名探偵 帝都が平和で退屈していて機嫌が悪い
茜丸 名探偵陣内主水介の助手 名探偵を心配している
ユカイ 怪盗 名探偵陣内主水介の永遠のライバル このひと月ばかり姿を見せていない
久品仏 警視庁捜査一課の警部 巨大なカイゼル髭のむやみと目立つ、小山のようなお腹の愉快なツイードの上着の紳士
ウジョウ 茜丸君の仲間 【ウジョウ君だっけな、それともグレゴリーだったかな。】
グレゴリー 茜丸君の仲間 【ウジョウ君だっけな、それともグレゴリーだったかな。】
佐々木助三郎 茜丸君の仲間 「佐々木助三郎になったのは、ついこないだだもの。その前までは必殺仕掛人音松だったんだ。」
音松 茜丸君の仲間 「佐々木助三郎になったのは、ついこないだだもの。その前までは必殺仕掛人音松だったんだ。」
ミッチ 浅草にたむろしている若者 「ミッチがガソリン、持ってきたぞ」
みかり 令嬢 「そして、うるわしく女らしい令嬢みかりさんの愛をかち得るに違いない。」
ポール 十九歳の娘 退屈そのものの避暑地のパーティーにうんざりしている
ギーシュ 銀行家の令息 「ムッシュ・ギーシュを一人にしておくんじゃないのよ」
薔薇廃園 ヘル・ハインツ ブリューゲルベルグの町のふとっちょのおやじ ローゼンハイムの孤児院にたくさんの寄付をしている
ベベル ローゼンハイム孤児院の少年 金髪で青い目でバラ色のほほをしている
カール・シュミット ローゼンハイム孤児院の少年 教会の前に捨てられていた浅黒い肌の少年
マイラ ローゼンハイム孤児院のシスター 【きのう、シスター・マイラがベベルに、】
マヌエラ ローゼンハイム孤児院のシスター 【──ってシスター・マヌエラがいうとおりだ】
カザリン ローゼンハイム孤児院のシスター 「シスター・カザリンならいつもモノサシでぶつんだよ。」
ベルタ ローゼンハイム孤児院のシスター 「シスター・ベルタときたらいつもムチなんだもの。」
ハンス 去年ローゼンハイム孤児院を出て行った赤毛の少年 カールにきつね火の話をきかせた
ゾエ ローゼンハイム孤児院のシスター 【シスター・ゾエがぼくに教えてくれた。】
マックス・ハインリヒ・ウェーバー ローゼンハイム孤児院の少年 フランス人の血をひいているから、フランス読みでヴェベルと呼ばれている 
ハンゼ 肉屋 【みじめな、肉屋のハンゼの小僧になるくらいの明日しか待ってはいないのだ。】
トマ ローゼンハイム孤児院の少年 「だってお前はハンスとも……トマともやってたんだろ?」
クリストファー 柩のなかによこたわっていた小柄なきれいな男の子
ルドルフ 黒薔薇城館のあるじ あでやかで、豪奢で、美しい魔王