THE MASKED MENACE
| 第一話 ユーレリアの村 第二話 風の騎士 第三話 炎の舞 第四話 仮面の正体 |
グインがガウシュの村を訪ねると、そこは２人が取り残されているだけの無人の村になっていた。残されていた娘の言葉から村人たちは連れて行かれたのだと判断したグインはひとり騎士団の後を追う。泉のほとりで騎士団に追いついたグインは≪風の騎士≫とガウシュの村の村長との会話を聞く。ガウシュの村の老人たちを残し、泉を立ち去る騎士団の後を追うグインは≪風の騎士≫の部下がマリウスとフロリーをとらえようとして、そこに現れた騎士に倒されたという報告を聞く。ただちにガウシュの村へ向かう≪風の騎士≫の後を馬を奪ったグインが追いかける。
≪風の騎士≫はガウシュの村に火をかけ、フロリーをおびき出そうとする。捕らえられたフロリーを前に≪風の騎士≫は自らの過去を語る。死の婚礼で捕らえられた彼は、そのままマルガの地下牢で忘れられ、マルガが陥落したときに脱出したのだった。彼は自分の運命を決めたアルド・ナリス、ヴァレリウス、マリウス、そしてモンゴールを滅ぼしたイシュトヴァーンを仇と定め狙っているのであった。アストリアスの過去を知り気を失ったフロリーをアストリアスが連れて行こうとしたとき、女騎士があらわれ、フロリーを助ける。女騎士を助けるため飛び出したグインに女騎士は名乗る「パロ聖騎士、リギアであります」。リギアとともにフロリーを助けたグインはアストリアスに迫る、戦いか、去るか。アストリアスは去り、グインとリギアはフロリーを助けフロリーの小屋へ向かう。
表紙は鉄仮面の男です。前にいるのはモンゴールの公女時代のアムネリスですね。アストリアスのイメージの中のアムネリスの姿はこれなのでしょう。しかし、この鉄仮面、前が見にくそうですね、いくらなんでももうちょっと目を広くした方が良いと思います。
イラストですごいのは１２７ページのヒントンさんですね、体全体で「痛い！」を表現しております、名演技です。
全巻でひさしぶりに出てきたフロリーに続いて、本巻ではもっとひさしぶりの人が出てきます。忘れられた、忘れられたと延々ネタになっていたアストリアスがここで再登場です。ええと、人名リストによるとフロリーが最後に出てきたのは（イメージ映像を除くと）「神の手」、アストリアスに至っては「死の婚礼」（もっとも「鉄仮面の男」としては出ていますが）です。本当にお久しぶりです。
今回「豹頭王ご一行様」に次に加わったのはリギアさんでした。アストリアスも加わればきっと楽しかったのに（笑）