Marinierre by a mere
| 第一話 雲流れるはてに 第二話 スーティ 第三話 湖畔の一夜 第四話 ミロクの村で |
グインとマリウスはゴーラ王国の国境のはずれの山岳地帯を旅していた。二人は旧街道で銀色の仮面をかぶった騎士の率いる騎士団に遭遇する。
その数日後、マリウスは湖畔の小屋でローラと名乗る女性とその息子スーティと出会う。ローラはマリウスからアムネリスの自害を聞かされ、気を失う。ローラはアムネリスの侍女フロリーであったのだ。イシュトヴァーンとの一夜によりスーティを宿したフロリーはガウシュの村でスーティを産み、一人で息子を育てているのであった。
マリウスはグインをフロリーの小屋に連れて行く、フロリーは二人に身の上話をし、スーティがイシュトヴァーンの息子であることを打ち明ける。
翌朝、マリウスとフロリーはガウシュの村へ向かうが、そこで≪光団≫と名乗る騎士団に出会う。≪光団≫の首領の風の騎士に見とがめられたマリウスとフロリーであったが、風の騎士の前にユエルスと名乗る騎士が現れ、剣を捧げている間に逃げ出し、フロリーの小屋に戻るのだった。
表紙はマリウスとフロリー、船に乗ってガウシュの村へ向かうところですね。フロリーが表紙になるのはこれが初めてです。マリウスも意外と少ないんですよね。たしか９７巻が初めての表紙で（氷雪の女王は後ろ向きでした）…「豹頭王の挑戦」の集団絵を除くとこれが最後なんですよね。登場回数は多いのに…それにくらべてフロリーはこの後どんどん出番も多くなり、この後も３回も表紙に登場します。出番は多いのに表紙にならない人、出番は少ないのに表紙になっている人（ミアイルとかアンダヌスとかマリエとか）
新展開です。フロリーが出てくることはハンドブック等で中島梓さんが公言していましたので問題はないのですが、このタイミングで出てくるとは思いませんでした。ということでここからしばらくは「豹頭王とそのご一行様の旅」が続きます。