THE AURAL AFFLATUS
| 第一話 魔界彷徨 第二話 迷宮 第三話 紫の炎 第四話 奇跡 |
グインはたったひとりでレムスと共にクリスタルへ入る。
クリスタル・パレスでグインはレムスの人形となった人々を目撃し、そこでパロの王太子アモンと対面する。ヤヌスの塔に案内されたグインは古代機械の中に入り、ランドックのイメージを与えられる。白亜の塔に幽閉されているリンダはヤンダル・ゾッグの魔道の眠りを与えられていた。グインはレムスに対し、見たいものを見、知りたいことを知ったのでクリスタルを去ると云う。グインを結界の中に閉じ込めようとするレムスであったが、その時、突然リンダが目覚める。リンダはグインにクリスタル・パレスから連れ出して欲しいと云い、とどめようとするレムスに対し、自分の命を人質にして、アドリアンの解放と白亜の塔からの脱出を認めさせる。三人はクリスタル・パレスから脱出しようとするが、国王騎士団と竜の門にしだいに追い詰められる。そこでグインはヤヌスの塔に入り、古代機械を使って脱出しようとする。古代機械はグインを自らのマスターと認めるが重量制限によりアドリアンは残され、グインは古代機械を操作しリンダとスニを連れてシュクへ脱出する。
表紙はリンダ、グイン・サーガの表紙のリンダの中でも指折りの出来です。
たいへんもりだくさんで、面白い巻なのですが…あらすじがとても書きにくかったです。動きがたくさんあっていろいろなことが起こる巻はわりと書きやすいのですが、場面と時間が狭いとどうも細かくなってしまって思ったようにかけません。前巻のように竜王と豹頭王の対決が見どころならば「竜王と豹頭王が対決する」で済ませてしまうのですが、この巻はさまざまな出来事がちょこちょこ起きるのでなかなか難しいです。
まあ、あらすじが書きにくいかどうかは本質ではないので…『アウラの選択』は名作です！
とにかく冒頭のグインとレムス、グインと古代機械、グインとヤンダル・ゾッグ…そして遂に対面するグインとリンダ、アドリアンの意外な頼もしさ、そしてクリスタル・パレスからの脱出。本当に流れるような展開で大変面白い一冊です。