THE SAPLING OF SATAN
| 第一話 魔の霧 第二話 夢の回廊 第三話 魔道攻防 第四話 肉薄 |
クリスタルへ向かうケイロニア軍の前にアモンの魔道の罠が襲いかかる。魔の霧による襲撃を受けたケイロニア軍は、その夜、夢の回廊による攻撃を受ける。グインも夢の回廊を通してシルヴィアと対面させられ、それを魔物と思い込んだグインはスナフキンの剣でシルヴィアを斬ろうとする。シルヴィアはグインが自分を斬ろうとしたことに衝撃を受ける。シルヴィアが幻でなかったことに狼狽するグインの前にアモンがあらわれる。グインはアモンをスナフキンの剣で斬り、アモンは後退する。
到着したヴァレリウスの力により兵たちを目覚めさせたグインは、アモンが傷ついた今こそが好機であるとしてクリスタルへ進軍を続ける。そこへ＜闇の司祭＞グラチウスがあらわれグインに協力を申し出る。グラチウスを偵察役として使い、グインはついにクリスタルへ到着する。
表紙はヴァレリウス（塔の上にて）このときのヴァレリウスは９１巻のエピグラフのようなことを考えているのでしょうか。
ケイロニア軍はクリスタルを目指します。今回の見どころはグインとアモンの直接対決、結局はグインがアモンを半分にしてしまうことでアモンが退却するのですが、この巻で重要なのは夢の回廊を通してグインとシルヴィアを会わせたアモンの企みです。これは今回のグインとアモンの対決には直接影響することはありませんでしたが、シルヴィアの精神には決定的な打撃を与えることになりました。さらに、ケイロニアに帰国した時のグインがこのときの記憶をまったく失っていたことがたんなるアモンの企みにとどまらないヤーンの運命だったのでしょうね。
やはりシルヴィアは哀しい女性です。