12巻 紅の密使

SCARLET SECRET-SERVICE


第一話 ヴァーレン会議(一)
第二話 ヴァーレン会議(二)
第三話 紅の密使
第四話 レムス初陣

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 アグラーヤ国王ボルゴ・ヴィレンは、沿海州会議を開き、沿海州海軍による対モンゴール開戦を望む。しかし、モンゴールと取引のあるライゴールの議長アンダヌスは開戦に反対し、小国連合体である沿海州の各国は様々な思惑を持ちなかなか意見の統一はならない。アグラーヤの友好国ヴァラキアの提督カメロンは自らライゴールの竜神丸に忍び込み、沿海州を巡る陰謀をかぎ当てる。沿海州会議は白熱した議論となり、遂に評決の時となる。 沿海州会議は全員一致によりモンゴールとの開戦を決定するが、ボルゴ・ヴァレンはアンダヌスの態度に不安を覚えるのだった。
 沿海州を参戦させたくないモンゴールは密偵を放ち、ヴァラキアやライゴールに働きかけていた。グインたちとわかれたイシュトヴァーンはいくさのにおいをかぎ当ててアグラーヤに潜り込んでいたが、宿で同宿していたモンゴールの密使から偶然モンゴール宛の密書を託される。一度はモンゴールに向かうことを考えたイシュトヴァーンであったが、自分がアルゴンのエルとしてモンゴール軍を壊滅させたことを思い出し、モンゴールの敵国であるパロに密書を届けようとする。
その頃、草原ではレムスがカウロス相手に苦戦していた。なかなか決着をつけようとしないカウロス公国相手にいらだつレムス。使者からの知らせで事態が進展するというリンダの占いにさらにいらだちを深めるレムスであったが、そこに沿海州の出陣の知らせと、クリスタルをアルド・ナリスが奪還したという知らせが入る。その知らせに喜ぶリンダであったが、レムスの苦悩はさらに深まるのだった。


遂に出ました! アンダヌス!
この表紙は栗本薫さんもなんどもネタにするくらい印象的な表紙でしたね。私はわりと好きなんですけど(笑) 12巻と45巻と60巻の表紙は…ならべると凄いです。

ヴァーレン会議のシーンは面白いですね、それぞれの沿海州の指導者達の個性がしっかり出ていて。わりと好きなのは若い頃は美人だったけど今は巨漢(女性にも使って良いのかな?)なヨオ・イロナで、若き日のエピソードとか面白そうなんですが…沿海州の指導者達も若い頃にあこがれたりしたんでしょうね。(2010年2月 6日)