13巻 クリスタルの反乱

COUNTERATTACK IN CRYSTAL


第一話 蜂起
第二話 亡霊よみがえる
第三話 カースロンの最期
第四話 ナリス入城

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  ウィレンではスカールとベック公が雪の中をひたすらパロを目指して進軍していた。
 パロ国内では、地方都市で次々に反乱が起き、モンゴール司令部はその対応に苦慮していた。時を同じくして、クリスタルの下町アムブラでは学生達による反モンゴール活動が活発になっていた。学生達のリーダーであるカラヴィアのランは反モンゴール活動の中心人物であったが、本格的な内乱に進むためのきっかけがなく苦悩していた。そこへ謎の女性が現れる。イリスと名乗るその女性はアレクサンドロスの兵法にも通じる女性であり、その女性の知恵により学生達はモンゴール軍を押し返しながらクリスタル中心部に進んでいく。そこへモンゴール軍の援軍が現れ、学生達は切り倒されていく。学生達の絶望の中に現れたのはパロの聖騎士であった。その聖騎士を率いるのは死んだと思われていたクリスタル公アルド・ナリスであり、アルド・ナリスは聖騎士を率いてモンゴール軍を追い払うのであった。地方での反乱、アムブラの内乱にあわせて、沿海州出撃の報を受けたモンゴール司令部は混乱していた。その混乱の中で、アルド・ナリスと通じたカースロンはモンゴール司令部司令官タイランの首を打ち、パロへ寝返ろうとする。しかし、カースロンの態度に不信感を持っていたタイランは白騎士ブルクの隊を待ち伏せさせており、カースロンは返り討ちに遭い死亡する。タイランはそのままクリスタルを逃れ、ユノで態勢を立て直しクリスタルへ進軍してくる。降伏を求めるモンゴールの使者を切り伏せ、アルド・ナリスはモンゴール軍との戦いを宣言するのであった。


カースロンはかわいそうでしたね。悪人というわけじゃなく、あまり想像力もないし自分の欲望に忠実なだけの気の良いおっちゃんだったようですが…やっぱりナリス様のような人から見ると扱いやすいのでしょうね。カースロンの最後は哀れでした。

今回の名シーンは、アムブラの蜂起を助けるために現れたナリス様ですが、あれもよく考えると、アムブラを蜂起させておいて隠れて様子をうかがっていたわけですから(笑)それでいて、「ここは私たちがひきうけた」というのも、よく考えると調子のいい話ですよね。(2010年2月 7日)