20巻 サリアの娘

STEELMAIDEN OF SALIAH


第一話 サイロンの陰謀
第二話 地下牢
第三話 サリアの手のもとに
第四話 サリアの娘

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 ランゴバルド侯ハゾスの暗殺は黒曜宮に衝撃をもたらした。そして、死の間際に何かをたくされたというグインを巡り、様々な陰謀が動き始める。グインはアキレウスの命令により百竜長となり、黒曜宮に入る。そのグインに対し、ワルスタット候ディモス、パルドゥール子爵、そしてマライア皇后が働きかける。すべてはグインを中心に動き始めようとしていた。そのころマリウスはダリウス大公に捕らえられ、シルヴィアを誘惑するように命じられる。それに逆らったマリウスはダリウスの怒りを買い拷問を受ける。それをイリスから聞かされたグインはマリウスを奪い返し、サイロンの地下水道に逃れる。地下水道でグインの前に現れたのは<闇の司祭>グラチウスであった。グインはマリウスをディモスの別邸にあずけると、再び、黒曜宮にうずまく陰謀の中にわけいっていくのであった。


グイン・サーガには「キリ番の巻ではグインが大活躍する、という法則がありまして…といっても私が勝手に言っているんですが(笑)主人公だから活躍するのが当たり前と言えば当たり前なのですが、やはりこれだけ長い作品になると、基本的に静の巻と、動の巻があるのは当たり前だと思います。

20巻「サリアの娘」
30巻「豹頭将軍の誕生」
40巻「アムネリアの罠」
70巻「豹頭王の誕生」

50巻と60巻の時には行方不明中だったので。仕方がないと言うことを考えると、やはりキリ番はグイン大活躍の巻なのですね。 < 言い切った。80巻以降はグインメインですけど、やはりキリ番の巻では特に活躍していると思うのです。

前置きが長くなりましたが

サリアの娘は…やっぱりダリウス大公の拷問にも負けなかったマリウスでしょうか。そのマリウスの姿にひかれていくイリス。良い展開です。グインのダリウス邸での活劇もありますし、見せ場の多い一冊ですね。(2010年2月22日)