PATTERNS IN PARROS
| 第一話 パロのワルツ（一） 第二話 パロのワルツ（二） 第三話 カドリール 第四話 脱出 |
スカールはユノ伯に伴われてクリスタルに入る。すぐにでも兵を借りてイシュトヴァーンと戦おうとするスカールだったが、レムスとの謁見の場で倒れ、パロで治療を受けることになる。レムスもパロ宰相アルド・ナリスもスカールから情報を得ようとするが、スカールはどちらも相手にしない。ただ、女騎士リギアにのみつかの間の安らぎをおぼえるのだった。アルド・ナリスはイシュトヴァーンの情報と引き替えにスカールをパロの歓迎の式典に誘い出すことに成功する。パロの姫君達にとりかこまれて辟易して逃げるスカールの前にレムスが現れる。そして、スカールと二人きりになったレムスから、レムスにとりついた魔道師カル＝モルがあらわれ、スカールからノスフェラスの情報を読み取ろうとする。それを防いだのは魔道師ヴァレリウスであった。このままではノスフェラスの情報を守れないと考えたスカールはパロを強行脱出し、いまや十二名となってしまった部下とともに草原へと向かうのであった。
というわけで、舞台はパロへ移ります。
メインの舞台がクリスタルと言うことで、当然大活躍なのはクリスタル公アルド・ナリス様です。有能な宰相としてのすがた、スカールとの対決、宴での華やかな姿と、あらゆるところで活躍しています。それに対してかわいそうなのがレムス君。スカールの前で泣くし、憑依しているカル＝モルがでてくるし、偉ぶっているのに空回りしているし、本当にかわいそうです。スカールはいつでもマイペースですが、なにげなく細かいところで活躍しているのがヴァレリウスです。ヴァレリウスとリギアが点を稼いだ巻ではないでしょうか。
今回のあらすじはわりと簡潔にまとめられたような気がします。いつもこのくらいにまとめたいんだけどなあ。(2010年3月 3日)