26巻 白虹

ARCUS ALBULUS


第一話 あらし
第二話 春は遠く
第三話 白虹
第四話 目指すはアルセイス

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 スカールにつけられた傷が元で病に伏せっていたイシュトヴァーンが盗賊達の前に帰ってきた。大歓迎する盗賊達に向かってイシュトヴァーンは、クムからモンゴール公女アムネリスを救い出し国盗りをすることを告げる。
 アレイエではケイロニア軍の指揮官ダルシウス将軍が病に伏せっていた。ケイロニア軍はサイロンからの命令により進むことも出来ず、副将のグインは苦悩していた。そのグインに対しダルシウスは自らがサイロンに戻ることで、グインが自由に動けるようにする。グインは感謝の印に剣を捧げ、ダルシウスはグインを息子と呼ぶのだった。
 パロではクリスタル公アルド・ナリスが宮廷に出仕せず、さまざまな宴を楽しんでいた。その姿はレムスとの軋轢に疲れたようにも見えたが、アルド・ナリスは誰にもその本心を明らかにしようとはしない。
 草原ではスカールがついに草原に戻っていた。マハールに戻るスカールの前に凶兆を示す白い虹が現れる。マハールではスカールが不在の間にエマ女王に男子が誕生していた。
 ケイロニアの紋章をむしり取ったグインの軍勢はケイロニア国境を越えユラニアに攻め入っていた。赤い街道の要所ガザを計略により駆け抜けたグインは街道をそれアルセイスめざし進んでいく。


まず表紙です。グイン・サーガの表紙って上から2センチちょっとが白くて、そこにタイトルと「GUIN SAGA」のロゴが入っているのですが『白虹』だけは全部が絵になっています。そのせいで表紙を並べた時に目を引く感じがします。

中身はグイン、イシュトヴァーン、アルド・ナリス、スカールとオールスターキャストです。それぞれに見所が多くて面白いのですが、この巻で私がいちばん気に入っているのは、グインとダルシウスの別れのシーンです。「グイン…もういくのか」「ああ」「何処へ?」「俺の──俺自身の運命の中へ」(記憶で書いているので違ってたらごめんなさい)(2010年3月 4日 )