27巻 光の公女

PLATINUM PRINCESS


第一話 水の都の盗賊(一)
第二話 水の都の盗賊(二)
第三話 湖上の虜囚
第四話 アムネリアの中で

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 赤い街道の盗賊イシュトヴァーンと軍師アリはクムの都ルーアンに潜入していた。イシュトヴァーンは潜入してすぐにクムの第三公子タリクに目をつけられる。そのルーアンのアムネリア宮では元モンゴール公女アムネリスがクム大公タリオの愛妾として半ば幽閉されていた。そのアムネリスにはクムの第一公子タルーが目をつけており、隙あらばアムネリスに襲いかかろうとしていた。タリクの部下に連れ去られようとしたイシュトヴァーンはアリの計略により救い出される。その代わりにイシュトヴァーンは気が合わなくなってきたアリを見捨てようとするが、アリは窮地を切り抜け戻ってくる。
 イシュトヴァーンとアリは医者とその部下に変装し、ルーアンでもぐりの医者としての名を広めていた。そこへアムネリスの侍女フロリーがアムネリスを診察するように依頼に来る。イシュトヴァーンとアリはフロリーに関心を持つ警備隊の隊長の手引きでアムネリア宮に進入し、アムネリスに対面する。イシュトヴァーンはアムネリスにアムネリア宮から救い出すことを告げ、自分と手を組むように求める。イシュトヴァーンの申し出をはじめは一笑に付したアムネリスであったが、イシュトヴァーンとアリの説得により彼らと手を組むことを肯んじる。イシュトヴァーンとアムネリスは反目するが、お互いを利用し合うことで一致し、取引をするのだった。


表紙のアムネリスは、これがいちばんアムネリスらしいと言うか美しいです。2巻はまだりりしい感じだし、死の婚礼では顔わからないし、運命の糸車は怖いし…風の騎士の表紙はアムネリスかな?ええとあとはモンゴールの復活が確かアムネリスでしたよね。…あと1冊あったような気がするけど思い出せません。

アムネリスとイシュトヴァーンがついに出会います。光の公女と巡り会ったイシュトヴァーンがアムネリスと言い合いになるシーンがなかなか面白いです。王になるというイシュトヴァーンを下らぬ夢だというアムネリスに「そんなだから男に逃げられるんだ」と言い返すイシュトヴァーン…このアムネリスがイシュトヴァーンにぞっこんになってしまうんですよねえ。

フロリーに協力していたクムの隊長さんがその後どうなったのかということが、ずっと気になっている私でした。(2010年3月 7日)