4巻 ラゴンの虜囚 

LEASHED IN LAGONN


第一話 ノスフェラスの戦い(二)
第二話 再びセム族の荒野へ
第三話 狗頭山の狼王
第四話 火の罠

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 緒戦で敗北したモンゴール軍は、当面の目的をセム族掃討に変更し進軍してきた。一方、勝利に意気あがるセムにグインは、このままではセムは敗けると宣言する。セム族に四日の猶予を求めたグインは、双子をセム族の元に残し、ひとりラゴンを探しにノスフェラスの奥地に入り込んでいった。狗頭山で狼王と出会い、老狼の案内により狗頭山を越えたグインは、塩の谷でついにラゴンに出会った。しかし、ラゴンは狗頭山を越えてきたグインを魔物として虜囚にするのだった。そのころモンゴール軍はセム族の村を探して進軍していた。退却するセムを追い、セムの村に向かうモンゴール軍。マルス伯率いる青騎士隊はアルゴンのエルの案内でセムの村に進軍した。無人の村におびき寄せられた青騎士隊に突然襲いかかるセム軍。最後までセム軍に参加していなかったカロイが参戦したのだった。カロイ村に入った青騎士隊二千は岩で押しつぶされ、火をかけられる。全滅する青騎士隊。マルスは最後に言い残した、「モンゴールは決して忘れぬ…裏切り者…アルゴンのエルを」。アルゴンのエルとして青騎士隊を全滅させたのはグインの計略によりモンゴール軍に潜入していたイシュトヴァーンであったのだ。モンゴール軍はアムネリスの守り役マルスと青騎士二千を失った。


今回、各巻ごとのあらすじを書いて更新しているのですが、読み返さなくても覚えているのものですねえ。読み返すと読みふけってしまうので、できるだけ読まないようにして(笑)書いていきたいと思ってます。

今回のあらすじ、ほとんど半分が第四話なのですが…モンゴールとセムの戦いの中でもいちばんどきどきするのはこの四話ですよね。アルゴンのエルとマルスの会話、マルスの最期、イシュトヴァーンが後々まで思い出す場面ですからついつい長くなってしまいました。(2010年1月26日)