THE PURPLE PRISONER
| 第一話 遠い黒雲 第二話 よみがえるカル＝モル 第三話 アムブラ鳴動 第四話 塔の中で |
パロに王政復古をとりもどそうとする国王レムスは王立学問所のカルファンを重用し、宰相ナリスとの間の溝が広がる。レムスはナリスを摂政・宰相からとき、ヴァレリウスを抜擢しようとするが、ヴァレリウス本人と重臣達に強い反対を受ける。それをなだめたのは他ならぬナリスであった。ナリスのもとには国王の暴挙を非難する重臣達が集まるが、ナリスは自らは反逆者になるつもりはないといい、隠退することもほのめかす。
カリナエでレムスの変貌についてリンダと話し合ったナリスは、ノスフェラスをキーワードにしてリンダから予言を得ようとするが、アムブラからの急な知らせによって妨げられる。その知らせはアムブラで学生達の暴動がおきかかっているというものであった。学生達をなだめてカリナエに戻ろうとするナリスは、近衛騎士団によってレムスの居間に連れられていく。そこでレムスとカルファンに審問を受けたナリスは、反逆罪でランズベールの塔に収監される。
モンゴールがカメロンのおかげでちょっと安定したので、パロ編です。表紙は当然ながら今回の主役アルド・ナリスさま！タイトルもナリス様ですから、とにかくすべてナリス、ナリス、ナリスの巻です。
でも、この巻を最初に読んだ時にはこのパロ編がこんな展開になっていくとは全く思いませんでした。この巻から「ドールの時代」までのパロ編はナリスとヴァレリウスがとても魅力的でとてもおもしろいです。（2010年5月10日）