THE SMILE IN THE SHADOWS
第一話 闇に棲む者 第二話 嵐のはじまり 第三話 レムスの告白 第四話 大弾圧 |
ナリスはカルファンによる拷問で重体に陥り、クリスタル市庁舎事件も大詰めを迎えようとしていた。ヴァレリウスは、市庁舎事件の主犯マギウスを暗殺し、アムブラを弾圧して事件を解決せよと言うナリスの助言を恐れ、ナリスをその手にかけようとするが、寸前に思いとどまる。クリスタル市庁舎は全焼し、犯人は人質とともに全員死亡する。アムブラの有力な学生達は投獄され、そのすべてをヴァレリウスが取り仕切っていた。レムスはカル=モルの呪縛から逃れたように見え、ヴァレリウスにパロを立て直すための協力を求める。ヴァレリウスは伯爵に取り立てられ、副宰相に任じられる。
アムブラはヴァレリウスの命令により大弾圧を受ける。その最中、重傷のナリスの前に身を隠していたカルファンがあらわれ、ナリスをキタイに連れ去ろうとするが、ヴァレリウスに阻まれカルファンは自決する。ヴァレリウスとナリスはクリスタルのこの後について話をする。すべての事を予見していたのではないかと問いただすヴァレリウスにナリスは闇の微笑で答えるのであった。
闇の微笑です。闇の微笑ですよ、なんたって闇の微笑!!
このタイトルに思い入れがあるのは、これが天狼パティオにでおこなっていたタイトル当ての最初の作品だったからです。もう15年も前になるんですね、月日のたつのは早いものです。タイトル当てはパティオが終了してからも何度か舞台を変えて「黒衣の女王」まで続きました。グインを愛するみんなと次のタイトルを予想するのはとても楽しかったのをまだ鮮明に覚えています。そりゃそうですよね、14年間やってたんですから(笑) タイトルあてができなくなって、新刊がでなくなって、まだ一年もたっていないのですから。
内容としてはナリスvsヴァレリウスのはじまりです、このあと異形の明日までこれが続きます。最後の場面でのナリスの闇の微笑が本当に印象的な作品でした。ナリスとヴァレリウスの対決は本当に面白かった記憶があります。(2010年5月12日)