DOAL THE DOOMMAKER
| 第一話 暗夜 第二話 毒蛇 第三話 ヴァレリウスの苦悩 第四話 闇と闇の密約 |
アムブラの大弾圧は続いていた。そして、カルファンの拷問による傷が悪化したクリスタル大公アルド・ナリスは右足切断の手術を受ける。一命を取り留めたナリスの前にパロの副宰相となったヴァレリウスが現れる。ヴァレリウスはナリスの命のままにオー・タン・フェイ老師を逮捕し、アムブラではヴァレリウスが大弾圧のすべての黒幕であるという噂が流れ、学生達の憎悪を一手に引き受けるのだった。
クリスタル宮廷は、アルド・ナリスの不運にもかかわらずしずかであった。パロ国王レムスは婚礼が近づいたことで穏やかになり、ヴァレリウスの助言に従うのだった。そして、病床のナリスのもとに魔道師ギルドの使いとしてヴァレリウスが現れる。アルド・ナリスと魔道師ギルドのカロン大導師は対面し、お互いの情報を交換し、盟約を結ぶ。そしてナリスはヴァレリウスにドールの時代の到来を告げるのであった。
表紙はリンダ…とナリスです。帯をはずさない主義の人はナリス様を見ることは出来ません（笑） 帯の文字が復活「なりすの身に何が起こったのか？」…、もともとああいうお方でしたとしかいいようがないです。
内容的には「闇の微笑」からの続きでナリスｖｓヴァレリウスです、まあヴァレリウスが善戦しているのではないでしょうか。当然のようにナリス様にあしらわれているヴァレリウスがかっこよく見えるから不思議です。しかし、「ドールの時代がやってくるのだ」は衝撃的でした、ナリスが見た「ドールの時代」とはどのような時代だったのでしょう。（2010年5月13日）