ROUNORIA IN THE RIGOR
| 第一話 反逆のジェニュア 第二話 魔の森の魔道師 第三話 イェライシャとヴァレリウス 第四話 真冬のルノリア |
ナリスはジェニュアに入りヨナとも合流し、パロ聖王としての仮即位の準備を進めていた。味方の武官が少ないナリスの前にベック公が訪れる。ナリスはベック公を説得するがベック公は国王の話も聞くと宣言し、クリスタルへ向かう。
ヴァレリウスはグラチウスの依頼により、アグリッパへの手紙を預かり、淫魔ユリウスを連れてルードの森へ向かう。しかし、ルードの森で結界を張っていたのは≪ドールに追われる男≫イェライシャであった。ヴァレリウスはイェライシャの力でヤンダル・ゾッグに埋め込まれていた魔の胞子をぬきとってもらい、イェライシャの助力により、アグリッパの結界を求めてノスフェラスに入る。
ジェニュアのナリスは夢の回廊をつかった夢魔の攻撃で衰弱していた。そして、実母であるラーナ大公妃からの非難がナリスをさらに追い詰めていく。
そのころヴァレリウスはノスフェラスで遂にアグリッパからの反応を得ていた。
表紙は竜騎兵。人間以外が表紙になったのは、この一冊だけですよね？ついでに言えば固有名詞のない人物（人じゃないけど）が表紙なのもこの一冊だけだと思います。
ルノリアシリーズ（笑）その２です。ジェニュアに入っても苦労の多いナリスさま、ヨナは近くに来てくれますが、やはりヴァレリウスがいないとやりにくそうです。ヴァレリウスはナリスのそばにいる時よりもむしろ生き生きして彼本来の行動が取れている様子です。
最後のラーナ大公妃の場面は重いですねえ…私はグイン・サーガを何度も再読していますが、この場面だけはどうも読み進めるのが気が重くなります。必要なシーンだとは思うのですが…ナリスさまが可哀想で…このような言葉を投げなければいけないラーナ大公妃が哀れで…