75巻 大導師アグリッパ

AGRIPPA THE ACHARYA


第一話 生ける伝説
第二話 ノスフェラスの秘密
第三話 風動く
第四話 開戦

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 ヴァレリウスはイェライシャとともにアグリッパの結界の中に招き入れられる。その中でヴァレリウスはアグリッパから≪超越者≫の文明と≪調整者≫のはたらき、そしてパロの古代機械の謎と、豹頭の戦士グインの謎についての話を聞く、その中で現在の中原に干渉しているのがアグリッパでないとの確信を得たヴァレリウスであったが、アグリッパの助力を得ることは出来なかった。しかし、アグリッパの結界から戻ったヴァレリウスにイェライシャが助力を申し出る。
ジェニュアではナリス軍と国王軍が開戦しようとしていた。国王軍を率いるのはベック公。ナリスはベック公がキタイの竜王の手に落ちたことを確信する。両軍の激突はナリス軍の奇襲で始まるが、その影でラーナ大公妃を人質にしたヨナの計略によりナリスは密かにジェニュアを脱出する。


表紙はヴァレリウス。場所はきっとアグリッパの惑星ですね。

前半は調整者や超越者の文明について、アグリッパの口から語られます。古代機械が≪カイサールの転送装置≫であるという言葉も重要ですね。この後星船の中でのグインの冒険により、グイン・サーガの世界と新・魔界水滸伝の世界とのつながりが見えてきます。

後半はナリス。ジェニュアから脱出しようとするナリスですが、その際先頭に立つのは参謀のヨナです。ヨナとラーナ大公妃との会話は大変面白いですね。ヨナの「──私の知能で悪だくみをしようと思いますと、ずいぶん非道な計画が思いつけるもので」というのは大変頼もしい台詞ですね(笑)

2010年7月17日 (土)