８巻　クリスタルの陰謀

THE CRYSTAL CONSPIRACY

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　嵐と雷によってなんとか窮地を逃れたイシュトヴァーンと双子達であったが、嵐が去るとともに再び海賊達との戦いになる。レムスの計略により海賊達ととりあえずの休戦を結び、イシュトヴァーン達は壊れた海賊船で漂流する。数日の後、島を発見し喜ぶ海賊達。その海賊達の裏をかき、イシュトヴァーン達は小舟で脱出する。とりあえず身を潜めた洞窟でリンダとイシュトヴァーンはお互いの気持ちを確かめ合うのであった。なんとか海賊達からのがれようとしたイシュトヴァーン達であったが、海賊達に待ち伏せされ、窮地に陥る。それを助けたのは海に落ちたはずのグインだった。海に落ちたグインは光の舟に助けられイシュトヴァーン達よりも早く島に流れ着いていたのだった。再会を喜ぶリンダ、そこにレムスがその島の異変を知らせにやってくる。
　パロではアストリアスがクリスタルに入り、リーナスの元にかくまわれた。魔道師ヴァレリウスとリーナスはアストリアスを使った陰謀を企てるのであった。聖騎士侯ルナンの娘リギアは奴隷女に化けてカースロンの手下の黒騎士に取り入り、アルド・ナリスにモンゴール軍の情報を流す。アルド・ナリスも周囲の味方にまでアムネリスとの婚姻に乗り気である様子を見せる。アムネリスはナリスとの恋に夢中になり、アルゴス立つ、の報を受けても関心を示さなくなっていた。さまざまな陰謀の影がクリスタルの都を覆うのであった。
　草原ではアルゴスのスタック王の元にアルド・ナリスからの使者が届いていた。アルド・ナリスの計略のためにベック公に援軍を出すことに消極的になったスタックをよそに、スカールは草原の民を率いて出兵し、カウロスとの戦いでリャガに足止めされていたベック公を救援する。スカールはカウロス軍を打ち破り、ベック公とともにリャガの城に入るのだった。

海の上、クリスタル、草原。それぞれで進んでいく話。

いろいろな出来事があちこちで同時多発的に起きていくので、展開が早いですね。やはり物語には展開を早くしないといけない助走の時期があるのでしょう。グイン・サーガはこの頃はまだ助走なのでしょうね。

今回の名シーンは…「ルナン。お黙り」のナリス様ですね。(2010年1月30日)