86巻 運命の糸車 

THE WHEEL OF THE WEIRDS

第一話 日没のなかで
第二話 マルガ撤兵
第三話 青嵐
第四話 最初の対決

『蜃気楼の彼方』へ あらすじ 『ヤーンの時の時』へ

 ゴーラの宰相カメロンはイシュトヴァーンの行動に苦慮していた。
そしてゴーラでは王妃アムネリスがついに出産の時を迎えていた。侍女たちを追い出したアムネリスはひとりで我が子を産み落とし、その子に悪魔の子という意味であるドリアンという名を与え、ドリアンをカメロンに託し自らの胸を突く。
ゴーラ軍はケイロニア軍と戦うが、イシュトヴァーンはグインと自分のあまりの力量の差に愕然とし、ナリスを連れてマルガを離れ、イシュタールを目指す。ケイロニア軍はゴーラ軍を追撃し、本格的な戦闘が始まる。追い詰められたイシュトヴァーンはグインに一騎打ちを挑むが、圧倒的なグインの力の前に敗北する。破れたイシュトヴァーンはヴァレリウスの力でヤンダル・ゾッグにかけられていた後催眠を解かれる、それでもイシュトヴァーンはナリスを解放する気はないと云うのだった。


表紙はアムネリス、「修羅」の表紙は地味なこしらえだったので、華やかなアムネリスは『光の公女』以来でしょうか…『モンゴールの復活』は華やかという感じではなかった記憶があります。

表紙のアムネリスのドレスが真っ赤なのが、とても印象的です。最後の見せ場なのに…後半のイシュトヴァーンとグインの一騎打ちがかっこよすぎて、前半の印象がかなり薄まってしまいました。あまりに哀れな最期でした(合掌)

2010年7月28日 (水)